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日本人の日本酒知らず

スカイツリーの高さが伸びるに従ってカメラ片手の見物客がますます増えてきましたが、
もう1つ目立ち始めたのが外国人の姿です。浅草から押上にかけて、リュックサックを背負った
旅慣れた雰囲気の外国人観光客がよく歩いています。当店が週末に行っている昼酒営業にも、
時折散策途中の外国人が立ち寄ります。

店の近くに住む外国人を含め、これまで米国人、フランス人、英国人、ケニア人など、様々な
国籍のお客様が訪れました。驚くのは皆日本酒を当たり前のように飲んで行くことです。
中には銘柄指定で燗酒を注文する方もいます。 外国でも思った以上に日本酒の楽しみ方が
定着していることを知り、大いに感心させられます。対して、肝心の日本人が日本酒の魅力を
知らないのではと痛感させられることも多く、複雑な心境です。

昨日は臨時休業し、久し振りに日本酒の試飲会に行ってきました。60もの酒蔵が全国から集まり、
自慢のお酒が振る舞われました。ブースごとに各蔵の個性が感じられ、店で扱いたいと思わせる
お酒もたくさんありました。この“成果”は順次、メニューに反映させていきますのでご期待下さい。

ところで、こうした会でお会いする方々は、ほとんどが顔見知りです。いわゆる「日本酒ファン」
と呼ばれる方々で、ここ数年ほとんど 顔ぶれが変わりません。これが日本酒業界の寂しい
現状なのでしょう。「日本人の日本酒知らず」。この状況に危機感を感じている蔵元は 国内市場に
半ば見切りをつけ、海外に活路を求めています。

このまま日本酒が外国人にしか分からないお酒になったとしたら寂しいことです。小さな店に
できることには限りがありますが、日本の若者たちに日本酒の魅力を伝えるべく、 微力を尽くして
いきたいと思います。

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4 Comments to “日本人の日本酒知らず”

  1. 長尾たかし

    遅まきながら、開店おめでとうございます。

    大変ご無沙汰をしておりました。

    田中先輩のホームページに「もしや?」と思い、数日が経過した後、京都二尊院の御仁S先輩が「お前、田中のホームページ見たか?」とのたまわれ、確信し、田中先輩に確認しましたところ、「ピンポーン」とのご返信。先日、伊予三島旧姓I嬢と会食し、その話をしたところ、酒庵酔香開店案内状を私に見せてくれました。

    国会始まったら酔いに伺います。事前に電話しますね。

  2. 長尾さま

    連絡が遅れてすみません。
    私なりにこうした形で第二の人生を踏み出しました。
    言わずもがなでそちらの仕事も大変でしょうが、
    精一杯のご活躍を祈っています。
    仕事が落ち着かれたら店に遊びに来てください。
    お待ちしています。

    suga

  3. 昨夜は急な予約で1名お願いしてしまい申し訳ありませんでした。
    お酒もお料理もどちらもおいしく大満足でした。
    また寄らさせて下さい。

  4. 小泉さま

    一昨日は暑い中、わざわざお越しいただき、ありがとうございました。
    充分なもてなしもできませんでしたが、ご満足いただけたようで何よりです。
    また新しいお酒を取り揃えておきますので、色々試してみてください。
    またのご来店をお待ちしております。

    suga

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