Monthly Archives: 5月 2010

よたよたふらふらなスタートです

25 5月 2010

酒庵 酔香」は、5月21日の大安吉日にオープンしました。

おかげさまで多くの開店祝いのお花をいただき、店の玄関周りはさしずめ 花屋のような
様相を呈しました。改めて多くの方々に支えられて開店にこぎ着けられたことを再認識
いたしました。本当にありがとうございます。

ご来店いただいた方々には、店内のあちこちに残る古い酒屋さんの風情を楽しんで
いただけたようで嬉しかったのですが、カウンターや厨房の中にいる我々はすっかり
舞い上がっていて、ぎこちない動きが失笑を買っていたのではないかと思います。

注文忘れや取り違い、おしぼりや箸の出し忘れ、お燗をつけっぱなしにするなど、
冷や汗ものの数日間でした。初めての飲食業の立ち仕事とあって、初日や2日目は
仕事が終わった後に食事をとる余力もなく、そのまま布団に倒れ込んでいました。
この仕事を何十年も続けているプロの 方々の偉大さに改めて頭の下がる思いでした。

土日の昼酒営業もこなして今日は初めての定休日ですが、ゆっくり寝る間もなく
これまでの反省を踏まえてオペレーションの見直しやメニューの再検討をして、
食材の買い出しなどに走り回っていました。

お客様の中には居酒屋のようにしっかりした食事を求められる方もいますが、
あくまで日本酒バーとして、お酒を引き立てる酒肴を中心としたメニューしか
お出しできませんので、あらかじめご容赦ください(「お酒に寄り添う手作り料理」
ご参照ください)。

また、カウンター8席を中心とした小さなお店ですので、事前にご一報いただければ
幸いです。この数日間、せっかく遠方よりお越しいただいたのに満席でお断りする
ことがしばしばあり、心苦しい思いをしていますので、どうぞよろしくお願いします。

オープン記念情報

18 5月 2010

今週になって酒販店さんや蔵元さんにお願いしていたお酒も続々届き始め、ヒューガルデンの
生ビールを提供するサーバーも設置されました。酒屋さん時代の古い棚には100本を超える
酒瓶が並べられ、結構壮観です。店内にあるお酒は基本的にどれも飲んでいただけますので、
宝探し気分で見ていただければと思います。

遅れていた杉玉掛けや暖簾掛けの工事も明日には終わりますので、店という器はあらかた
完成しましたが、問題は店の切り回しなどソフトの部分。お酒の提供の仕方、料理のメニュー
などはほぼ手探りの状態です。脱サラ居酒屋ゆえプロの方々から見れば噴飯ものの事態も
大いに懸念されるところです。お酒も料理もオープン後しばらくはメニュー数を絞って
提供させていただくことをご容赦ください。

その代わりと言っては何ですが、「最新情報」のコーナーにも書きましたように、
樽酒の振る舞いや特別価格の生ビールなども用意しました。また、まだお客様にお出しする
レベルではないものの、店主が四苦八苦して打った蕎麦も無理矢理食べていただくかも
しれません。

このところ晴天続きで、店の近くの十間橋では朝から「逆さツリー」を見物する人たちで
賑わっています。店の前に開店案内ハガキを置いてあるのですが、スカイツリー見物の
ついでに持って帰る人たちが結構いて、新しい人の流れができつつあることが実感されます。
もっとも夜になれば商店街の人影はめっきり少なくなりますので、過剰な期待は禁物だと
自戒していますが、店のオープンとともに街がどう変わっていくかを見ることができるのも
楽しみの1つです。

いよいよ開店まで秒読みとなりました

13 5月 2010

 

ずっとパソコンが不調で、このブログの更新が滞ってしまっているうちに、開店まで
1週間といよいよ秒読みが始まってしまいました。夜寝る前に「あ、あれもやってない、
これもやってない」と突然思い出すことが多く、かなり焦っています。以前、飲食店経営を
テーマにした雑誌の編集をやっていましたが、聞くのと実際にやるのは大違いですね。
当たり前のことを改めて痛感しています。

先日、秋田に帰省した折に、実家で昔使っていた宴会用の器が入った箱を蔵の奥から
引っ張り出しました。箱の中からは、漆塗りのお膳や汁椀、素朴な柄の銚子、猪口、皿、
湯呑みなど、時代がかった品々がたくさん出てきました。昔の宴会は家の座敷で開かれ
ましたので、各家が一通りこうした器を揃えていたわけですが、今は出番もなく埃をかぶって
いるばかり。酒席の盛り上がりを支えた器たちにもう一度活躍の場を与えてやりたくて、
大きな木箱で5箱くらいにもなるそれらを全て送ってもらいました。これから比較的状態の
いいものを選び、よく洗って店の食器として生き返らせます。

近頃は100円ショップに行っても結構立派な食器が買えますが、道具を消耗品扱いせずに
大事に使い込む日本の文化を見直すきっかけになればと思っています。もっとも、店で使う
食器全てが骨董というわけではなく、今の日本酒の酒質を十全に引き出す形状の器を考え、
特別に現代の陶芸家に焼いていただいたオリジナルの酒盃も用意しています。こうした器が
次代のスタンダードになればいいな、という思いも密かに抱いています。

このほかにも、カウンター材はウイスキーの貯蔵樽などで使われるホワイトオーク、のれんは
酒の絞りに使われる厚手の木綿生地を柿渋染めにしてもらいました。こだわりというには、
かなり独りよがりな店ですが、自己満足の世界を笑って楽しんでいただければ幸いです。
自分たちが楽しくないとお客様も楽しめない。そんな気持ちでぼちぼちと始めさせて
いただきますので、皆様もおおらかな心を携えてご来店を。